染付龍濤文提重そめつけりゅうとうもんさげじゅう
手に提げる重箱を、磁器で、しかも明の古染付ふうに作った。角の釉の欠けもわざと。
- 制作年
- 江戸時代後期(19世紀初)
- やきもの
- 京焼
- 所在
- 東京国立博物館(東京都台東区) 地図
- 指定
- 重要文化財
- 技法
- 磁器(京焼・染付)
- 寸法
- 提:高さ23.0cm・23.0×22.5cm、箱:高さ14.0cm・16.3×16.0cm
青木木米は京都の生まれで、29歳のとき木村蒹葭堂の書庫で清の『陶説』を読んで作陶を志し、奥田頴川に入門した。30歳を境に粟田口に窯を開いて評判を得、1805年に粟田御所(青蓮院宮)の御用窯を命ぜられ、1807年には加賀藩前田家に招かれて絶えていた九谷焼の再興に尽力した。白磁・青磁・赤絵・染付・交趾・銹絵・三彩と作域は広く、中国古陶磁への傾倒から中国物の写しに独自の世界を開いた。野々村仁清・尾形乾山とともに京焼三名工に数えられる。本品は手に提げて持つ重箱(提重)を磁器で作り、藍で龍などの中国風の文様を表したもの。明の古染付では素地と釉の収縮率の違いで表面に小さな欠けができ、日本の茶人はそれを虫食いに見立てて賞玩した——この提重はそれを模して、出来上がったあとにわざと角の釉を欠いている。笠置達氏の寄贈。
説明文の出どころ:青木木米(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)
写真について
- ライセンス
- CC BY 4.0(ColBase)
- 撮影
- 東京国立博物館
- 出典
- 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/G-5293?locale=ja)をもとに縮小