色絵月梅図茶壺いろえげつばいずちゃつぼ
白地に、満開の紅白梅と銀の月、金の雲。地味だった茶壺に初めて絵画的な絵付けをしたといわれる仁清の茶壺。
茶壺は抹茶にすりつぶす前の茶葉を保管する壺で、蓋をしばる紐通しの輪を上部に四つ付けた大型の壺はもともと中国で香辛料などを運ぶ容器として作られ、茶道が盛んになると茶席を飾る重要な道具とみなされて国内でも作られるようになった。野々村仁清は江戸時代17世紀中ごろ、京都・仁和寺の門前に御室窯を開き、鮮やかな色彩と絵画的な筆づかいで絵付けをした京焼を大成させた人。色や模様が少なく地味だった茶壺に初めて絵画的な絵付けをしたともいわれ、仁清工房の色絵茶壺が数多く伝わる。本品は白地に満開の梅の木と月を赤・緑・金・銀で描き、赤い梅と銀の梅で紅白梅を表す。金の雲が梅と銀の月を見え隠れさせる。銀彩は黒く変色し、融点が低いためか流れて赤や金の絵付けを侵食している。
説明文の出どころ:野々村仁清(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)
写真について
- ライセンス
- CC BY 4.0(ColBase)
- 撮影
- 東京国立博物館
- 出典
- 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/G-40?locale=ja)をもとに縮小