うつわを焼くα版 English
玳玻天目茶碗

玳玻天目茶碗たいひてんもくぢゃわん

作者不詳

見込みに梅の花が散る。外は鼈甲のような斑釉。建窯ではなく吉州窯の天目。

制作年
南宋時代(12〜13世紀)
所在
相国寺(京都府京都市) 地図
指定
国宝
技法
陶器(吉州窯・黒釉)
寸法
高さ6.4cm・口径11.8cm・高台径3.5cm

天目茶碗のうち、江西省吉安県の吉州窯で作られたものを玳皮盞(たいひさん)または鼈盞と呼ぶ。玳玻は鼈甲(たいまい)のことで、黄褐色の斑が入った釉肌がそれに似る。吉州窯からは木葉天目・文字天目・鸞天目が派生した。本品は見込みに梅の花を散らした文様があり「梅花天目」「散花天目」とも呼ばれる。『大正名器鑑』(1937年)によれば、寸法は高さ二寸二分・口径三寸九分・高台径一寸一分五厘。元は大坂の上田三郎右衛門の所持で、安永7年(1778年)に道具商の河内屋宗海を通じて松平不昧が百五十両で買い求め、「大名物之部」に列して秘蔵した。同書の掲載時は松平直亮伯爵蔵。のちに相国寺の所蔵となった。相国寺は京都五山第二位、足利義満が建てた臨済宗相国寺派の大本山で、鹿苑寺(金閣寺)・慈照寺(銀閣寺)はその山外塔頭。

説明文の出どころ:天目茶碗(Wikipedia・CC BY-SA 4.0

写真について

ライセンス
Public domain
撮影
高橋義雄編『大正名器鑑 第6編』(1937年)
出典
1937年 高橋義雄編『大正名器鑑 第6編』(宝雲舎)所収の図版(真上から、器全体)。掲載当時は松平直亮氏蔵。国立国会図書館デジタルコレクションの複製から切り出した

出どころのページ

ほかの角度1枚

横から。外側は鼈甲のような斑釉、内側に梅花文
横から。外側は鼈甲のような斑釉、内側に梅花文撮影:高橋義雄編『大正名器鑑 第6編』(1937年)