青磁水注(越州窯)せいじすいちゅう(えっしゅうよう)
宇治・木幡の茶畑から、ほぼ完全な形で出た。藤原氏の墓に副葬された唐物か。
- 制作年
- 五代十国時代(10世紀)
- やきもの
- 越州窯の青磁(中国・浙江)
- 所在
- 京都国立博物館(京都府京都市) 地図
- 指定
- 重要文化財
- 技法
- 磁器(越州窯・青磁)
- 寸法
- 高さ21.8cm・口径9.5cm・底径8cm
青磁と呼べる釉が現れるのは後漢〜西晋の江南で、浙江省の越州窯の青磁が名高い。晩唐に陸羽が『茶経』で、煎茶を越州窯の青磁茶碗に淹れると茶の色が緑に映えると貴び、平安時代の日本の遺構からも越州窯の青磁が多く出土する。本品は宇治市木幡の茶畑から出土したと伝わる青磁の水注で、豊かに張る胴に円筒形の頸、笹の葉の形の把手と注口、肩の両側に耳が付く。出土地は寛弘2年(1005年)に藤原道長が一族の菩提寺として建てた浄妙寺に隣接し、ほぼ完全な形で出たことから、藤原氏一族の墓に副葬されたものだろうとされる。五代十国から北宋の初めごろの作。遣唐使が廃止されて国風文化が花開く時期に、こうした唐物が珍重されて墓に副葬されたことは興味深い。
説明文の出どころ:青磁(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)
写真について
- ライセンス
- CC BY 4.0(ColBase)
- 撮影
- 京都国立博物館
- 出典
- 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/G甲161?locale=ja)をもとに縮小