青磁象嵌童子海石榴華文水注(高麗青磁象嵌牡丹唐草唐子文水注)せいじぞうがんどうじつばきもんすいちゅう
翡色の青磁に、白と黒の土を象嵌して童子と花唐草を表す。高麗の象嵌青磁の水注。
高麗青磁は朝鮮半島の高麗時代(918〜1391年)に作られた青磁で、中国の越州窯系の技術を導入して焼き始められた。主な製作地は全羅南道の康津と全羅北道の扶安。12世紀前半に粉青色の青磁が焼けるようになると、その色を「翡色」と呼んだ。品質の全盛期は12世紀とされ、文様を彫って白土や黒土を埋める象嵌青磁が高麗独自の技法として発達した。伝世品は日本にわずか数点で、世界の博物館にあるもののほぼ全てが古墳墓の副葬品・遺跡出土・沈没船の積荷といった発掘品。本品は童子と花唐草を象嵌した水注で、重要文化財の指定名称は「高麗青磁象嵌牡丹唐草唐子文水注」。安宅コレクションの一つ。大阪市立東洋陶磁美術館は、安宅産業が会長・安宅英一の主導で集めた「安宅コレクション」を核とする。安宅産業の経営破綻ののち、住友グループ21社の寄付で大阪市が965件を買い取り、1982年に中之島に開館した。国宝2件・重要文化財13件を含む約4000点を収蔵する。
説明文の出どころ:高麗青磁(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)