褐釉蟹貼付台付鉢かつゆうかにはりつけだいつきはち
本物と見間違えるほどの二匹の蟹。歪んだ鉢との対比で、蟹の写実がいっそう際立つ。高浮彫の代表作。
- 制作年
- 1881年(明治14年)
- やきもの
- 真葛焼(横浜)
- 所在
- 東京国立博物館(東京都台東区) 地図
- 指定
- 重要文化財
- 技法
- 陶器(真葛焼・褐釉)
- 寸法
- 高さ37.0cm・口径19.6×39.7cm・底径17.1cm
宮川香山は京都・真葛ヶ原に陶工・宮川長造の四男として生まれ、1870年(明治3年)に横浜へ移って輸出向けの陶磁器を作る真葛窯を開いた。当初は欧米で流行していた薩摩焼を研究したが、金を多量に使う薩摩焼は製作費がかさむため、金で盛り上げる代わりに精密な彫刻を施す「高浮彫」の技法を生み出した。細密な表現を身につけるため庭に鷹や熊を飼うまでし、1876年のフィラデルフィア万国博覧会で真葛焼の名を世界に知らしめ、1896年に帝室技芸員となった。本品は荒々しく力強く歪ませた深鉢に、土で作って焼いた二匹の蟹を貼り付け、釉を掛けて焼いた上から絵具で細部を描いたもの。第二回内国勧業博覧会(1881年)の出品作。
説明文の出どころ:宮川香山(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)
写真について
- ライセンス
- CC BY 4.0(ColBase)
- 撮影
- 東京国立博物館
- 出典
- 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/G-105?locale=ja)をもとに縮小