色絵花鳥文大深鉢いろえかちょうもんおおふかばち
柿右衛門様式。余白をたっぷり取って、岩に羽を休める二羽の鳥と菊・牡丹。
- 制作年
- 江戸時代前期(17世紀後半)
- やきもの
- 有田焼(伊万里)
- 所在
- 東京国立博物館(東京都台東区) 地図
- 指定
- 重要文化財
- 技法
- 磁器(有田焼・色絵)
- 寸法
- 高さ21.4cm・口径30.3cm・高台径16.5cm
有田焼のうち1660年代から作られたいわゆる柿右衛門様式は、濁手と呼ばれる乳白色の生地に、上品な赤を主調として余白を生かした絵画的な文様を描いたもの。初代酒井田柿右衛門が発明したとされてきたが、研究の進展で、明の海禁で景徳鎮の磁器を扱えなくなった時期に有田の窯場が総力をあげて生産したものと分かっており、国内向けの古九谷様式に対して輸出に主眼が置かれていた。本品はやや青みを帯びた白い磁胎に赤・緑・黄・群青・黒で、岩に羽を休める二羽の鳥と大輪の菊・牡丹を描いた深鉢で、もとは蓋があったと考えられる。景徳鎮の色絵磁器を手本にしつつ中国様式を脱した日本らしい色絵磁器の完成を示し、蓋付きの類品がヨーロッパ各地に残る。柿右衛門研究の嚆矢となった大正2年(1913年)刊『柿右衛門と色鍋島』にも載る、国内伝世品屈指の一作。
説明文の出どころ:有田焼(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)
写真について
- ライセンス
- CC BY 4.0(ColBase)
- 撮影
- 東京国立博物館
- 出典
- 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/G-5101?locale=ja)をもとに縮小