埴輪 挂甲武人(埴輪武装男子立像)はにわ けいこうぶじん
甲冑を着け、大刀と弓矢を持つ。埴輪で初めて国宝になった。
衝角付冑と小札甲をまとって武装した6世紀の人物埴輪。国宝指定名称は「埴輪武装男子立像」で、東京国立博物館の展示名が「埴輪 挂甲武人」。古墳時代の埴輪として初めて国宝に指定され(1974年)、2020年に綿貫観音山古墳の埴輪群が国宝となるまで唯一の国宝埴輪だった。群馬県太田市飯塚町の長良神社境内にあった古墳から出土し、道路整備で古墳を壊した際に見つかった多くの出土品は散逸したが、本品は1952年に東京国立博物館が個人から購入した。頭に頬当と錣の付いた衝角付冑、胴には小札を縅した小札甲、膝と脛にも小札製の防具を着け、左手に長弓を持ち、右手は大刀の柄にかけて抜刀するような姿勢、背には矢を収めた靫を負う。脚部に白と赤の顔料が残り、彩色されていたと見られる。他の武人埴輪と比べて大ぶりで極めて精巧なつくりで、太田市周辺を拠点とした埴輪製作集団の存在が想定されている。2017〜19年に解体修理が行われた。
説明文の出どころ:埴輪 挂甲武人(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)