備前焼は岡山県備前市周辺の陶器で、日本六古窯の一つ。備前市伊部地区で盛んなので伊部焼ともいう。邑久古窯跡群の須恵器から発展し、鎌倉時代初期には還元焔の焼き締め、後期には酸化焔による現在の茶褐色の陶器が焼かれ、当時の作を「古備前」と呼んで珍重する。室町から桃山にかけて茶道とともに茶陶が作られた。本品は弘治3年(1557年)の銘をもつ筒形の花生で、年代の分かる備前の茶陶として貴重。個人蔵。
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