うつわを焼くα版 English
青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆

青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆せいじりんかちゃわん めい ばこうはん

作者不詳

割れを六つの鎹で留めた。鎹を蝗(いなご)に見立てて「馬蝗絆」。義政が明に代わりを求めたが、もう作れないと送り返されたと伝える。

制作年
南宋時代(13世紀)
所在
東京国立博物館(東京都台東区) 地図
指定
重要文化財
技法
磁器(龍泉窯・青磁)
寸法
高さ6.7cm・口径15.4cm・高台径4.6cm・重さ290g

低く小さめの高台をもち、口縁に6か所の切込みを入れて六輪花形とした碗。胴に轆轤の跡が残り、焼き歪みで傾いでいる。灰白色の胎に比較的薄く青磁釉を掛け、同種の青磁碗の中でも形と釉調が特にすぐれる。口縁から底を一周するひびが入り、六つの鉄の鎹で留められているのが外見上の特徴で、冷えた茶碗に熱湯を注いだためと考えられている。伊藤東涯の『馬蝗絆茶甌記』(1727年)によれば、安元年間(1175〜77年)に平重盛が杭州の阿育王寺に金を喜捨した礼として贈られ、足利義政が珍重したが底にひびがあったので明に送って代わりを求めたところ、もはやそのようなものは無く、鎹で留めて送り返されてきた——この鎹を蝗に見立てて「馬蝗絆」と名づけられたという。ただし「馬蝗」は中国語で蛭を意味するとの指摘があり、伝来にも疑問が呈されている。江戸時代には京都の豪商・角倉家の所蔵で、大正時代には三井高保の所蔵として『大正名器鑑』に載る。1970年に三井高大・姿子夫妻が東京国立博物館に寄贈し、同年重要文化財。唐物の名物の中でも特に古い由緒を伝える茶道具とされる。

説明文の出どころ:馬蝗絆(Wikipedia・CC BY-SA 4.0

写真について

ライセンス
CC BY 4.0(ColBase)
撮影
東京国立博物館
出典
出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/TG-2354?locale=ja)をもとに縮小

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