秋草文壺あきくさもんつぼ
川崎の古墳の裾から出た骨壺。竹片で秋草を線描きした、渥美窯の名品。
渥美窯は愛知県渥美半島に分布する古窯群で、日本三大古窯の一つ。猿投窯の灰釉陶器を遡源とする山茶碗の窯が伝わって始まり、12世紀初め(平安時代末期)から13世紀末(鎌倉時代)にかけて操業した。胎土は砂質で、窖窯の間接焔焼成による青みがかった灰色の色調が特色。碗・皿・壺・甕などの日常雑器のほか、経筒や蔵骨器などの祭祀容器も作った。なかでも縦に割った細い竹片で三筋文・袈裟襷文・蓮弁文・秋草文などを描いた刻文壺は有名で、本品は神奈川県川崎市の加瀬白山古墳の後円部の裾から1942年に発見されたもの。慶應義塾の所有で、東京国立博物館に寄託されている。
説明文の出どころ:渥美窯(Wikipedia・CC BY-SA 4.0)